『マラソン』말아톤

 
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確か去年の夏に公開された映画だとおもいます。「500万人が涙した・・・」という宣伝文句が気になり借りてみました。障害をもつこども(といっても障害の内容もいろいろだとおもうのですが)を育てる母親とその家族、マラソンコーチ、彼らを取り巻く韓国社会といった構図で描かれていますが、別に韓国特有の問題というものではなく、言葉や文化を越えるメッセージを読み取れる内容だったようにおもいました。特に印象に残るシーンとか、クライマックスのある映画ではないのに、中だるみもなく見入ってしまったとのが不思議でした。母親の言葉の持つリアリティーと、マラソンコーチの立場からみた親子関係の歪みを批判する言葉。そんな対立などお構いないように展開する現実と、それを生きなければならない障害者自身・・・。去年読んだ『こんな夜中にバナナかよ』とかいったタイトルの本を思い出しました。障害者をみる私の視線も、かなりゆがんでいるような気がしましたが、等身大で接することが難しいから、殊更に違いを強調したり、無視したりしてしまう「健常者側」の勝手な思い込みが、そのあたりを邪魔しているような気がしました。「障害者」と「健常者」という差異の距離感というか、揺れをうまく表現している映画でした。
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by the-third-blog | 2006-02-05 14:24 | DVD感想・ブログの旅